哀しき鎧

汚れ。
ここまでの自分をつくってくれた 愛おしき残骸。
社会で生きていくとき 他に寄り添うアテもなく
期待する機会も気寄せする気概も 無くなった時
その残骸だけが唯一、いまの自分を守ってくれる。
残骸。
それは自分を守る 哀しき鎧なのかもしれない。
記憶を固めてつくった 哀しき鎧
哀しみで守る 愛おしい汚れ。
意識。
この汚れを落としたいと 自然と意識が向くとき。
そこには後押す存在が 満ちている。
哀しき鎧は 愛おしき汚れ。
汚れも残骸も ただの言葉。
だから 落としてもなお 満ちている。
それが豊かさであり幸せなのだと思う。