オソイホド ハヤイ

 

いろいろなものが ハヤイ

いろいろ速すぎて ヤバイ

 

いろんなものが 不確実だったから

いろんなものを 可視化してきたね

 

視覚価値社会の

    シンギュラリティはどこかしら?

映らないものを

    見過ごすようになったときかもね

  

時間は見えないから 早送り

感じたはずの体感も 早送る

 

見えるものだけが 再生されて

見えるものだけで 評価される

 

塗りつぶされた下地は 誰も見ない

そうしてできた仕上が 価値となる

 

そんなハリボテを うっかり文化と思い込む

 

 

でも

 

ハリボテだから みんなすぐ飽きる

すぐに消費して すぐに物足りない

 

 

だから

 

アップデートして リニューアルして

新商品 新開発 新機能の 新登場

そんな新たなハリボテを考える

 

新発売という既製品を 再生産

使い捨てという文化の 再生産

 

 

でもね

 

新しいだけが取り柄だと 反復の重圧に耐えられない

可視化だけの物差しでは 反復の豊かさを得られない

 

なんどもなんども 味わうために

時間を早送りするのを やめよう

 

過去 現在 未来 は直線じゃないよ

定性的なゆらぎ 固定化しないにごり

 

反復は くりかえしでは ないのです

ただの拍子ではなく リズムなのです

 

 

リズムはアウラ 一回きりの出会い

そんな 一回性の価値だからこそ

 

リズムは

消費されるプレミアムではなく

反復されるラグジュアリーなのです

 

 

ハヤイが価値をあらわす言葉ならば

オソイホドハヤイ それが世界