淀みの味わい

 

語彙のあらわれや、リズムが

すきだ

 

すきだから、じっくり観察する

 

 

だから、ときどき

つまづく

 

そんなとき

情報としての言葉は耳に届いても

情動としての「ことば」は心に届かない

 

 

 

流暢であることと、リズムは違う

言い淀むこともまた、リズムである

 

口が戸惑い噛むことも、

音が座らず言いなおすことも、

 

そして、言い間違いも、勘違いも

リズムである

 

 

伝達手段としての音声や文字

そのリズムが味わい深いとき

 

言葉は道具から身体になる

 

 

ぼくは、ことば。

ことばは、ぼく。